彩 思 い [ ayaumui ]

台風にそなえて

去年　一昨年の台風で　わが家では大きな木が２本倒れた。

ひとつは　「フクギの木」
母が幼い頃から　変わらない大きさだというから
樹齢１００年は十分に過ぎていたことだろう。

そしてもう一つは　「ホルトの木」
私が幼い頃に植えた木だから　まだまだ若い木だが
それでも　大分大きくなっていて
毎年　夏になると　たくさんの蝉が宿にする木である。

今年は大きな台風が来ても　倒れることのないように
大幅に剪定してもらった。

剪定をしてもらったのは　私の親戚でもあり
私の踊りの仲間でもある新城利絵ちゃんのお父さん。

長い長いはしごの上で　作業をしていらっしゃるのを見ていると
私の方がお腹がムズムズしてくるぐらいのたか～い木の上。

そんな高いところで　変わらずに動ける利絵ちゃんのお父さん！
尊敬しちゃいます。

将来　私の旦那さんになる人を
ぜひ　弟子入りさせてくださ～い！

お願いしま～す。

電信屋

初めて　電信屋（でんしんやー）に行きました。

父が描いた絵の中に　電信屋を描いたものがあって　とても気になる作品の一つだったんですが　実際に行ったことはありませんでした。

さて　このでんしんやー　又の名を元海底電線陸揚室。

日清戦争終結後　通信の重要性を理解していた日本は　植民地となった台湾との間に軍用海底線を敷設する事にし　翌年に鹿児島～沖縄本島　その翌年明治３０年には石垣島を経て台湾との間に海底船を敷いて　日本～台湾間の通信施設が完成したということです。

この時　中継場所として作られたのがこの電信屋なんですね。

壁や天井に無数の弾痕が残っているせいもあるのでしょうが　私は建物に近づくと　何か人間の念のようなものを感じて　とても苦しくなりました。何も怖い場所ではないのでしょうが　とても不思議な感覚にとらわれたものです。

建物から遠ざかると　スーッと楽になるものですから　不思議です。

でも　遅くなりましたが　訪ねることができて　とてもうれしかったです。この空気の中で　父はあの絵を描いたんだな…と思いながら　感慨深い心持ちを抱いておりました。