子供のころ 苦手なこんだてだった。
いま思えば わがままだが 給食のそれが おいしくなくて
どちらかというと 苦手な部類に入っていた。
大人になって 「お料理」が 私の「趣味」になった。
お台所にいる時間が いちばん幸せな時間になり
たくさんの ステキな料理家さんに巡り合うことができた。
私がはじめて自分で購入した料理本は 栗原はるみさんの
ごちそうさまが、ききたくて。―家族の好きないつものごはん140選
栗原はるみさんこそ 私の「きんぴらの師匠」である。
その本には「きんぴら大会」と銘打たれて 見開きのページが展開している。
「きんぴられんこん? きんぴら大根?」
「きんぴらって きんぴらごぼうだけじゃないの?」
料理といえば チャンプルー ソーキ汁 ジューシーといった沖縄に
生まれ育ったものだから こんなことすらわかっていなかった。
「きんぴら大会」は まるで きんぴら小学校の大運動会。
もう にぎやかで 楽しくて 仕方がない!!
よっ! 元祖きんぴら! といったところの「きんぴらごぼう」
栗原さんも 「きんぴらの原点」とおっしゃっています。
そのごぼうと相性バツグンの牛肉とのコラボレーションは「牛ごぼうきんぴら」
想像しただけで ごはんがすすみま~す。
この本では ごぼう れんこん じゃがいも そしてさつま揚げをお使いの「五目きんぴら」
でも 冷蔵庫の残り物をなかよく なかよく といった風でしょう・・・ステキです。
さて 私もお気に入りで よく作る「ささがききんぴら」
もちろん ごぼうさんの ささがきのきんぴらです。
豆板醤のぴりりがたまらないお味で
ごはんもすすむし お酒もすすみます。
きんぴら 最高! の 一品です。
そして そして 私の一番のお気に入り「きんぴられんこん」
もう このシャキシャキ感がたまりません。
「やめられない♪ とまらない♪・・・」状態で
つまみだしたら とまりません!ホントに。
切り方を変えた きんぴられんこんの二作目も また格別!
しっかりとした歯ごたえに 惚れてしまいました。
「きんぴら大根」も 栗原さんオススメの七味との相性が最高☆
電子レンジレシピの「きんぴらピーマン」は もう一品欲しいなぁ という時のお助けマンです。
というわけで 「きんぴら」を愛すようになって
少し大人になれたかな・・・と うれしくなる 私がいます。
お味に惚れてしまうと 「きんぴら」という 言葉の響きも
なんだか 愛らしくて いとおしく思えてくるから 不思議です。
「きんぴら~♪ きんぴら~♪」
文化出版局 (1992/11)
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