夏蒲団(なつぶとん)が好きだ。
「なつぶとん」という 言葉の響きが大好きだ。
最近 わが家では 寝付くまでの1時間ほど
冷房を入れるようにしている。
朝方は やっぱり ひんやりとするんだろうが
寝入りの時には ほんの少しだけ 涼が欲しくなる季節になった。
ちょうど この季節になると
おひさまが元気な日中に 母が 夏蒲団を干してくれている。
そして いつのまにか おひさまのかおりのする夏蒲団が
私の寝床にも 備わっているのだ。
私は 冬も 重量の軽い羽根布団を使用しているが
夏になると また一段と軽く 薄めの 羽根の夏蒲団になる。
夏蒲団は 冬のそれと違って
なんだか 少しひんやりとしている。
おひさまのかおりに包まれる あの幸せ感がたまらないから
くちゅっと抱きしめて 何度も何度も深呼吸をしてしまう。
横向きに くちゅっと抱きしめると きゅ~っとなる薄めの夏蒲団。
あのかおりと あの感触 愛しくて たまらなくなる。
今年も 愛しの夏蒲団と一緒に
島の 暑い熱い「夏」を お迎えしようと思う。
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