彩 思 い [ ayaumui ]

『彩思い(あやうむい)』 

ブログ『彩思い』は新城音絵の文筆記録のページです。
オフィシャルブログは『南島游行』へ移行いたしました。

電信屋

Photo_3 初めて 電信屋(でんしんやー)に行きました。

父が描いた絵の中に 電信屋を描いたものがあって とても気になる作品の一つだったんですが 実際に行ったことはありませんでした。

さて このでんしんやー 又の名を元海底電線陸揚室。

日清戦争終結後 通信の重要性を理解していた日本は 植民地となった台湾との間に軍用海底線を敷設する事にし 翌年に鹿児島~沖縄本島 その翌年明治30年には石垣島を経て台湾との間に海底船を敷いて 日本~台湾間の通信施設が完成したということです。

この時 中継場所として作られたのがこの電信屋なんですね。

壁や天井に無数の弾痕が残っているせいもあるのでしょうが 私は建物に近づくと 何か人間の念のようなものを感じて とても苦しくなりました。何も怖い場所ではないのでしょうが とても不思議な感覚にとらわれたものです。

建物から遠ざかると スーッと楽になるものですから 不思議です。

でも 遅くなりましたが 訪ねることができて とてもうれしかったです。この空気の中で 父はあの絵を描いたんだな…と思いながら 感慨深い心持ちを抱いておりました。

2008.05.30 カテゴリー: 022 思い・想い・念い | 個別ページ | コメント (0)

ハーリー(海神祭)

Image115s 

去年から 大切なお役を頂戴しているハーリー祭(海神祭)。
登野城の東2組の漁師 池田元さんと一緒につとめる司会役である。

6月3日の舞台を終えた私は とにかくハーリー祭の調べ物におわれていた。

去年 石垣島でハーリーが開催されてから100年目を迎える節目にあたり
去年から 引き続いて ハーリーの100年の歩みを追い続けているのである。

私の司会パートナーであられる池田元さん共々
歴史をひもとく作業に 夢とロマンを感じつつ
一つ 一つ 解きほぐされていく楽しさに たまらなさを感じていた。

さて 本番の司会役の方は
緊張して ガチガチだった去年に比べると
今年は まぁまぁ しゃべることができた。

全然 リズムもテンポも違う中に 放り込まれた去年は
全く ついていけてなくて 追いかけることすら 厳しかった。

でも今年は ベテランの池田さんに まぁ どうにか しがみつきながら
お供させていただくことができたように思う。

さて 今年も 海の男たちは やっぱりかっこよかった!

あの櫂さばきを見ていると
祭り馬鹿の私は いつのまにか体が前後に動き出して
司会席に座っていても 一緒に漕いでいるような気持ちになる。

どこの どんな祭りもそうだが
男は男らしく 女は女らしく 見えるものだ。

漁師の妻でも 娘でもない私でさえも 胸が熱くなるのだから
海に生きる皆さんの心持ちは いかばかりであろうか…

なんとも うらやましいものである。

2007.06.22 カテゴリー: 022 思い・想い・念い, 023 島・通信, 025 祭り・芸能・舞台 | 個別ページ | コメント (0)

舞台熱

P1010577_2

6月3日 市制60周年の舞台を無事終えた。

毎度のことだが 終演の幕が下りる時 私の熱は一気に冷める。

本番の時に向けて スパートをかけてきた熱が
幕が下りたと同時に 急降下するのだから
なんとも つまらないものである。

私は どちらかというと
本番よりも 稽古の方が好きなタイプかもしれない。

それとも幕が下りた時に感じる あの脱力感が嫌なのか・・・

終った時の脱力感は 決して充実感でも 満足感でもない。

そで幕から 一歩踏み出す時の あの瞬間まで
自分の中で 加速していく または増幅していく あの時間の流れが好きだ。

どこが なにが いつが 私をとりこにさせるのか を考えると
それはきっと そで幕から 一歩踏み出す というか 踏み込む 踏み入れる
あの瞬間の緊張と興奮がたまらないのだと思う。

6月3日の幕が下りた瞬間 いわゆる私の中の熱が冷めたあの瞬間に
次へ向けての 熱がたぎりはじめる。

いや 正確に言うならば 自分の中で急降下する熱が冷め切らないうちに
火が消えないうちに まきをくべなければ 自分がダメになってしまいそうで
怖くなるのかもしれない。

2007.06.22 カテゴリー: 022 思い・想い・念い, 025 祭り・芸能・舞台 | 個別ページ | コメント (0)

私の書棚から・・・

  • お勝手探検隊: クウネルの本 ずらり 料理上手の台所 (クウネルの本)

    お勝手探検隊: クウネルの本 ずらり 料理上手の台所 (クウネルの本)
    お台所は 私の幸せの基地です。私の唯一の趣味の場であるお台所 夢がふくらむ一冊です。オススメ!

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登録年月 04/2007
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